放送日:12月15日 (月)

密貿易が行われている長崎に着いた水戸老公(里見浩太朗)一行は、着くやいなや刺客に襲われる。助三郎(原田龍二)、格之進(合田雅吏)、お娟(由美かおる)、弥七(内藤剛志)により事なきを得たが、一行に緊張が走った。

長崎奉行は二人制になっており、一人は早月(磯山さやか)の許婚・橋場大二郎の兄である橋場善明(篠塚勝)である。もう一人は永井左衛門(有川博)であり、廻船問屋の寺田屋茂兵衛(石井愃一)と結託して密貿易を行い、その莫大な利益が老中・柳沢吉保(石橋蓮司)に流れていた。柳沢は祈祷僧・隆光(麿赤兒)と悪事の絆でつながっていた。隆光は将軍・徳川綱吉の生母である桂昌院(岩崎加根子)の信頼が厚く、幕政に不気味な影を落としていたのだった。

一行はめし屋で働く娘・おみつ(尾崎亜衣)が兄・伊三次(原田篤)の借金のかたに連れて行かれようとしているところを助けた。おみつが伊三次からもらったという高価なべっ甲のかんざしを見た老公は、伊三次が密貿易に関わっていると見抜き、助三郎は土地の賭場に潜入し様子を探ったのであった。そして、おみつ、お娟、早月(磯山さやか)の3人は伊三次の仕事場を訪れ、伊三次が錺職の仕事している実態がないことを知る。

お娟と早月は遊女に、老公と格之進は高野聖に扮して、密貿易の証拠を探っていた。そして早月は秘かに橋場善明と接触し、密貿易の情報をつかんだ。また、助三郎も伊三次から密貿易に関わっていたことを聞き出す。その頃、老公と早月の身を案じた山野辺兵庫(長門裕之)も一行を追って長崎に到着していた。

時を同じくして、長崎の出島にオランダ船が近付いていた。積荷は永井と寺田屋が待っている御禁制の品々である。お宝が運びこまれ、悪事の証拠と悪党の顔が揃ったところへ老公が踏み込む。そして、江戸で掴んだ不正の陰を晴らし、その悪事の裁きを橋場善明に委ねたのであった。

 

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