一方、赤津を乗っ取ろうとたくらんでいる花崎藩の大溝は、瀬戸内で大きな勢力を誇る、村上水軍に味方してもらうよう願い出ていた。曽根長左衛門(竜雷太)は、あくまでも中立の立場をとるというが、賄賂を渡され、金と出世に目がくらんだ小頭・信兵衛(新藤栄作)は軍勢を動かしてしまう。水軍の船が国境まで迫り、赤津藩は迎え撃とうと、緊張感は一気に高まった。老公は助さん(原田龍二)と格さん(合田雅吏)とともに村上水軍の陣営に乗り込んだ。花崎藩の不正を暴き、一件落着かのように見えたその時、信兵衛が老公に襲いかかる。しかし長左衛門が信兵衛を斬り、事のけじめをつけたのだった。