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のどかな西山荘で過ごす老公の前に、突如現れた忍びの女。刺客かと、身構える一行だったが、実は主人の甲府宰相・綱豊が何者かに命を狙われているのを助けて欲しいと、江戸からやって来たのだ。
綱豊は将軍・綱吉に可愛がられ、器量も良く、次期将軍と目されている人物。それを妬み、邪魔に思っているのは、綱吉の側近・柳沢吉保だと確信する老公。柳沢の手に染まっている甲府藩。
事件解決に、御一行は旅立った! |
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さらに老公は、屋敷に閉じ籠もってばかりの綱豊を誘う。旅を通じて、綱豊の優しいが故に脆い性格を逞しくし、誰も
が認める次期将軍に育てようと思ったのだ。
老公の新たな世直し旅が始まった――。
初めて触れる庶民の生活に、綱豊は多くのことを学んでゆく…。 |
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