放送日:10月20日 (月)

水戸老公(里見浩太朗)一行は箱根の関所に着いた。関所では、厳しく人の出入りに目を光らせるその裏で、関所番頭の深尾平太夫(柴田てる彦)が、山賊の蛇蔵(岡田正典)と組んで、旅人から金品を巻き上げ、私腹を肥やしていた。お娟(由美かおる)と早月(磯山さやか)も検査係りのおかね(大和なでしこ)に理不尽な言い掛かりをつけられ、関所を通ることができなかった。

先に進むことができず難儀をしている一行に馬子のお花(安田望)が声をかける。お花は、一行を自分が暮らしている山中の小屋へと案内した。そこで一行は、お花が幼い頃に山中で捨てられたという過去やお花が実は女性であることを知って驚いたのだった。

その頃、風車の弥七(内藤剛志)は関所破りをしようとして蛇蔵に捕らえられていた大店の女主人・お国(五十嵐めぐみ)と女中のお米(佐藤麗良)を助けた。お国は、幼い頃生き別れになった娘を探しており、どうしても峠を越えたいと言う。老公は、お花こそがお国の探す娘ではないかと思っていた。お国の関所越えをお花が手助けすることになり、老公一行も二人と共に峠を越すことにした。

一方、山野辺兵庫(長門裕之)は孫娘・早月が置いてきた旅の心得を届けるために、一行を追いかけて箱根に来ていた。兵庫は早月がお花にさらわれたと勘違いし、深尾たちとともにお花を追いかけたのだった。

深尾たちはついにお国を捕らえた。お花はお国を助けようと必死だ。兵庫がお花に掴みかかった際、お国は自分の娘にあったほくろをお花の首に見つけ、お花がわが子だと知る。そこへご老公一行が現れ、深尾たちの悪事を暴いた。そして親子の再会に一行は安堵し、箱根を旅立ったのだった。

 

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