ロケ地:荒浜海岸(柏崎市荒浜) 上下浜海岸(上越市柿崎区上下浜)
快晴。荒浜では、ふみ子とタカが車に乗ってサナトリウムに向かうシーンの撮影です。
まずは海岸のコンクリート道を隠さなければなりません。全員で砂撒きです。
幅約2m強、距離約200m…。
海を見るとたそがれてしまう人がいたり、理子ちゃんは貝がら集めに夢中でしたが、なんとか準備完了。
東京から運んだ懐かしの名車・オースチンが、理子ちゃんと高橋惠子さんを乗せて、荒浜を走りました。
いつまでも響く潮騒と、バックに見える米山がとてもきれいです。
その後上下浜に移動。
実はここには、つい数日前まで外国の船から落ちて流れ着いた大量の材木が打ち上げられたままで撮影も危ぶまれていました。海外の物ということで、検疫が済むまで何ヶ月間も移動することができなかったのです。それが、ようやく撤収され、無事にこの日を迎えることができました。
まずは松林で、タカ(笹山按摩屋主:高橋惠子さん)と慈光(滝壺薬師住職:高橋長英さん)のラストシーン。ここもいい場面です。続いて、夕日を待って、ふみ子のラストシーン。
寒さに負けず理子ちゃんは頑張りましたが、夕景の空の具合がいまいち監督のイメージに合わず、後日撮り直しとなってしまいました
本文はここから、撮影風景スタッフの日記
4月1日 土曜日
4月2日 日曜日
ロケ地:柏崎市立旧別俣小学校(柏崎市久米)
少子化に伴う廃校で、一部の取壊しが決まっていた別俣小学校ですが、撮影のために延期してくださいました。ここはチヨ(ふみ子の母:藤谷美紀さん)が療養で入院しているサナトリウムと、盲学校という設定。
盲学校シーンの撮影では、地元エキストラの子供たちがりん先生の弾くオルガンにあわせて元気いっぱいに歌ってくれました。
お芝居もとても上手です。
そしてこの日は、高橋惠子さんと高橋長英さんの全ての撮影が終了。
お昼にキャスト・スタッフ総出で記念撮影を行いました。
お二方、長い間本当にご苦労様でした。ありがとうございました。
少子化に伴う廃校で、一部の取壊しが決まっていた別俣小学校ですが、撮影のために延期してくださいました。ここはチヨ(ふみ子の母:藤谷美紀さん)が療養で入院しているサナトリウムと、盲学校という設定。
盲学校シーンの撮影では、地元エキストラの子供たちがりん先生の弾くオルガンにあわせて元気いっぱいに歌ってくれました。
お芝居もとても上手です。
そしてこの日は、高橋惠子さんと高橋長英さんの全ての撮影が終了。
お昼にキャスト・スタッフ総出で記念撮影を行いました。
お二方、長い間本当にご苦労様でした。ありがとうございました。
4月3日 月曜日
ロケ地:旧今井染物屋(上越市大町)
朝から雨。この日の撮影は、按摩屋で子供たちのシーンが主です。
トタン屋根に雨音が響いて撮影が非常に困難な状態。
屋根に毛布を何枚も敷いて雨音を弱めての撮影となりました。
写真は屋根の上で奮闘する録音部さんと照明部さんです。本当にご苦労様でした!
朝から雨。この日の撮影は、按摩屋で子供たちのシーンが主です。
トタン屋根に雨音が響いて撮影が非常に困難な状態。
屋根に毛布を何枚も敷いて雨音を弱めての撮影となりました。
写真は屋根の上で奮闘する録音部さんと照明部さんです。本当にご苦労様でした!
4月4日 火曜日
ロケ地:JR柿崎駅(上越市) 畦道(上越市吉川区大賀)
快晴。JR柿崎駅は、高田駅という設定。現在使っていないホームをお借りしての撮影です。
この日も大勢の現地エキストラの皆さんに参加していただきました。天気のおかげかみんな笑顔です。
このシーンはグリーンの大きな幕を人物の後ろに張って撮影しました。あとでCGと合成するためです。
昭和初期の新潟を映画の中に再現するために、「ふみ子の海」の中でも、いくつかのシーンでCGを使用していますが、果たして全部わかる方がいらっしゃるでしょうか…?
そして、劇中に登場するSLは本物。実際に走ったものを撮影しました。本当にすごい迫力です。
その後は現場移動で、吉川区大賀へ。
ここはふみ子の村、牧村の設定です。お昼どきに差し入れしていただいた地元の山菜はとても美味。
お漬物も最高です。畦道には、ふきのとうやタラの芽、野生のノビルが芽吹き、春の到来を告げています。
この撮影が終われば、水野久美さん(シゲ役:本家善吉の妻)はオールアップです。ご苦労様でした。
夜は、柿崎駅に戻ってふみ子が線路に耳をあてて、列車の音を聞くシーンの撮影。
理子ちゃん、遅くまで大変ですが、撮影もあともうひとふんばりです。
快晴。JR柿崎駅は、高田駅という設定。現在使っていないホームをお借りしての撮影です。
この日も大勢の現地エキストラの皆さんに参加していただきました。天気のおかげかみんな笑顔です。
このシーンはグリーンの大きな幕を人物の後ろに張って撮影しました。あとでCGと合成するためです。
昭和初期の新潟を映画の中に再現するために、「ふみ子の海」の中でも、いくつかのシーンでCGを使用していますが、果たして全部わかる方がいらっしゃるでしょうか…?
そして、劇中に登場するSLは本物。実際に走ったものを撮影しました。本当にすごい迫力です。
その後は現場移動で、吉川区大賀へ。
ここはふみ子の村、牧村の設定です。お昼どきに差し入れしていただいた地元の山菜はとても美味。
お漬物も最高です。畦道には、ふきのとうやタラの芽、野生のノビルが芽吹き、春の到来を告げています。
この撮影が終われば、水野久美さん(シゲ役:本家善吉の妻)はオールアップです。ご苦労様でした。
夜は、柿崎駅に戻ってふみ子が線路に耳をあてて、列車の音を聞くシーンの撮影。
理子ちゃん、遅くまで大変ですが、撮影もあともうひとふんばりです。
4月5日 水曜日
ロケ地:旧今井染物屋(上越市大町)
今井染物屋での撮影は今日が最後。
笹山按摩屋の治療室として、子供達が住み込む二階の部屋として、いろいろなシーンを撮影しました。
もうスタッフ全員で訪れることもないかと思うと寂しい気もしますね。
夜は、上越市土橋で、町を流す子供たちのシーンの撮影。上越市長が急遽エキストラで出演。少し緊張気味でした。この撮影で小浦彩里ちゃん(キク役)はオールアップ。最後の最後、止まない雨のためにカット変更があり、急遽、セリフが足されましたが、見事に応じてくれました。実はこの日は小浦彩里ちゃんの18回目のお誕生日。みんなの拍手に涙が止まりません。
さて明日は、いよいよ物語の冒頭、ふみ子の失明に絶望的になった母・チヨ(藤谷美紀さん)が入水自殺を図るシーンの撮影です。
冬の日本海の荒波で削られた海岸が、少しでも砂地を現し、水温があがるのをクランクインからじりじりと待っていましたが、もう待てません。 30人近くの地元のボランティアの方々に集まっていただきました。
ロシアから、韓国から、近くは富山の海岸から、冬の波で押し流されてきた大量のゴミ掃除をして撮影に備えるためです。
ふみ子が心の目で見た煌く海は、柏崎の海岸を愛する皆さんの汗で撮影が可能になったのです。
今井染物屋での撮影は今日が最後。
笹山按摩屋の治療室として、子供達が住み込む二階の部屋として、いろいろなシーンを撮影しました。
もうスタッフ全員で訪れることもないかと思うと寂しい気もしますね。
夜は、上越市土橋で、町を流す子供たちのシーンの撮影。上越市長が急遽エキストラで出演。少し緊張気味でした。この撮影で小浦彩里ちゃん(キク役)はオールアップ。最後の最後、止まない雨のためにカット変更があり、急遽、セリフが足されましたが、見事に応じてくれました。実はこの日は小浦彩里ちゃんの18回目のお誕生日。みんなの拍手に涙が止まりません。
さて明日は、いよいよ物語の冒頭、ふみ子の失明に絶望的になった母・チヨ(藤谷美紀さん)が入水自殺を図るシーンの撮影です。
冬の日本海の荒波で削られた海岸が、少しでも砂地を現し、水温があがるのをクランクインからじりじりと待っていましたが、もう待てません。 30人近くの地元のボランティアの方々に集まっていただきました。
ロシアから、韓国から、近くは富山の海岸から、冬の波で押し流されてきた大量のゴミ掃除をして撮影に備えるためです。
ふみ子が心の目で見た煌く海は、柏崎の海岸を愛する皆さんの汗で撮影が可能になったのです。
4月6日 金曜日
ロケ地:鯨波(柏崎市) 上下浜(上越市柿崎区) オールシーズンプール(上越市)
晴れだが強風。雲は次々と表情を変えます。
鯨波では、四歳のふみ子(佐々木麻緒ちゃん)とチヨ(ふみ子の母:藤谷美紀さん)の入水のシーン。
こんな日に海に入るなんて大丈夫でしょうか。幼いふみ子は、強風に飛ばされないよう、テスト中は腰に紐をつけて、屈強なスタッフ全員で運びます。
藤谷さんだってあのか細さ。目もあけられないような強風、逃げ場のない海岸でスタッフ、俳優さんともに最後の正念場です。
実は、この撮影で、藤谷美紀さんに代わって海に入ってくれたのは、地元上越のエキストラの方。
人形のふみ子を抱いて、冷たい海にどっぷりつかってくださいました。ありがとうございました。
上下浜では、ふみ子のラストシーンの撮り直し。今日は監督のイメージ通りの夕景になってくれるでしょうか。オールシーズンプールでは、四歳のふみ子とチヨの水中シーンの撮影です。
藤谷美紀さんと佐々木麻緒ちゃんが、プールの中でまさに体当たりの演技!
上越フィルムコミッションさんに小型のポンプを調達してもらい、手間のかかる撮影でしたが、無事に終了することができました。 藤谷美紀さん、佐々木麻緒ちゃんオールアップ!! 最後に大変なシーンの撮影でした。お疲れ様でした。。
晴れだが強風。雲は次々と表情を変えます。
鯨波では、四歳のふみ子(佐々木麻緒ちゃん)とチヨ(ふみ子の母:藤谷美紀さん)の入水のシーン。
こんな日に海に入るなんて大丈夫でしょうか。幼いふみ子は、強風に飛ばされないよう、テスト中は腰に紐をつけて、屈強なスタッフ全員で運びます。
藤谷さんだってあのか細さ。目もあけられないような強風、逃げ場のない海岸でスタッフ、俳優さんともに最後の正念場です。
実は、この撮影で、藤谷美紀さんに代わって海に入ってくれたのは、地元上越のエキストラの方。
人形のふみ子を抱いて、冷たい海にどっぷりつかってくださいました。ありがとうございました。
上下浜では、ふみ子のラストシーンの撮り直し。今日は監督のイメージ通りの夕景になってくれるでしょうか。オールシーズンプールでは、四歳のふみ子とチヨの水中シーンの撮影です。
藤谷美紀さんと佐々木麻緒ちゃんが、プールの中でまさに体当たりの演技!
上越フィルムコミッションさんに小型のポンプを調達してもらい、手間のかかる撮影でしたが、無事に終了することができました。 藤谷美紀さん、佐々木麻緒ちゃんオールアップ!! 最後に大変なシーンの撮影でした。お疲れ様でした。。
4月7日 土曜日
ロケ地:長谷川ポンプ店(上越市稲田) 旧小柳医院前(上越市戸野目
)
水野製麩店(上越市稲田) 宇喜世(上越市仲町)
晴れ、時々曇り。今日で上越ロケは終了です
約一ヶ月の撮影でしたが、短くもあり長くもあり。しかし感傷にひたる間もなく撮影開始。今日も盛り沢山なのです。
長谷川ポンプ店さんの前では、エキストラさんだけで、高田の町の実景。
水野製麩店さんでは、熱々の焼きたてのお麩の撮影。旧小柳医院さんでは、ふみ子の単独のシーン。
そして仲町の宇喜世さんの前の道。ここは時間がかかります。交通規制をかけさせていただき、まずはCG合成のための巨大な幕を張って立てます。 それから、アスファルトの道を隠すために、ひたすらひたすら砂撒き。そして花町らしい灯りなどの飾りつけが終わる頃には何とも美しい夕日が沈んでいきました。 今日の俳優さんは、理子ちゃんの他、芸者〆香役の遠野凪子さん、同じく芸者役の尾道凛さんと田村まどかさん。
それから酩酊男役の宮路オサムさんと、その連れの女役、緒方美穂さん。
皆さんも今日で上越とお別れ。最後までありがとうございました。
ただ、心残りは、上越で花見のシーンが撮影できなかったこと。自然には勝てません。米山の桜も間に合いませんでした。 上越の皆様、柏崎の皆様、本当にお世話になりました。皆様のおかげで、とてもいい作品に仕上げることができると思います。
最後に、地元から美術スタッフとして参加していただいた、清水組の秋山さん、内山友佳さん、山口三明さん。 いいことも、辛いこともあったと思いますが、いい思い出をありがとうございました。
水野製麩店(上越市稲田) 宇喜世(上越市仲町)
晴れ、時々曇り。今日で上越ロケは終了です
約一ヶ月の撮影でしたが、短くもあり長くもあり。しかし感傷にひたる間もなく撮影開始。今日も盛り沢山なのです。
長谷川ポンプ店さんの前では、エキストラさんだけで、高田の町の実景。
水野製麩店さんでは、熱々の焼きたてのお麩の撮影。旧小柳医院さんでは、ふみ子の単独のシーン。
そして仲町の宇喜世さんの前の道。ここは時間がかかります。交通規制をかけさせていただき、まずはCG合成のための巨大な幕を張って立てます。 それから、アスファルトの道を隠すために、ひたすらひたすら砂撒き。そして花町らしい灯りなどの飾りつけが終わる頃には何とも美しい夕日が沈んでいきました。 今日の俳優さんは、理子ちゃんの他、芸者〆香役の遠野凪子さん、同じく芸者役の尾道凛さんと田村まどかさん。
それから酩酊男役の宮路オサムさんと、その連れの女役、緒方美穂さん。
皆さんも今日で上越とお別れ。最後までありがとうございました。
ただ、心残りは、上越で花見のシーンが撮影できなかったこと。自然には勝てません。米山の桜も間に合いませんでした。 上越の皆様、柏崎の皆様、本当にお世話になりました。皆様のおかげで、とてもいい作品に仕上げることができると思います。
最後に、地元から美術スタッフとして参加していただいた、清水組の秋山さん、内山友佳さん、山口三明さん。 いいことも、辛いこともあったと思いますが、いい思い出をありがとうございました。
4月10日 月曜日
ロケ地:城山公園(本庄市児玉町八幡山)
曇り時々雨。撮り残していた花見のシーンの撮影です。
最近まで上越にいた余韻にひたる暇もなくお天気との戦いです。
鈴木理子ちゃん、尾崎千瑛ちゃん(サダ役)、遠野凪子さん(芸者〆香役)、遠藤憲一さん(高田連隊少尉役)、 尾道凛さん(芸者豆千代役)、田村まどかさん(芸者秀奴役)、安藤彰則さん(兵隊役)、薗田正美さん(兵隊役)、本当にご苦労さまでした。
これで本当にクランクアップです
曇り時々雨。撮り残していた花見のシーンの撮影です。
最近まで上越にいた余韻にひたる暇もなくお天気との戦いです。
鈴木理子ちゃん、尾崎千瑛ちゃん(サダ役)、遠野凪子さん(芸者〆香役)、遠藤憲一さん(高田連隊少尉役)、 尾道凛さん(芸者豆千代役)、田村まどかさん(芸者秀奴役)、安藤彰則さん(兵隊役)、薗田正美さん(兵隊役)、本当にご苦労さまでした。
これで本当にクランクアップです