放送日:10月27日 (月)

水戸老公(里見浩太朗)一行は岡崎に着いた。そこで苛立った様子の侍・緒方戍一郎(じゅいちろう)(倉田てつを)に出会う。緒方は殿様側近の侍で、藩主の水野忠盈(ただみつ・片岡暁孝)に親友である秋葉隆之介(宮下直紀)を討ち果たすよう命じられ悩んでいた。その上、突然に妻・早苗(田京恵)から離縁を迫られて神経がささくれだっていたのだった。

偶然に戍一郎と再会した格(合田雅吏)は剣術の手合わせをし、ほのかな友情を感じていた。戍一郎の悩みを聞き、なんとか解決したいと思った格は、老公に相談した。老公は、格が戍一郎から聞いた塩座で不正が行われているという噂が気になっていた。

実は家老の上松頼母(伊藤高)は、殿様の目を盗んで塩の売買を操作して私腹を肥やしていた。上松の悪事を知った隆之介はその証拠をつかもうと調べていた矢先に殿様を激高させてしまい、上松らの思惑によって討たれようとしていたのだった。

一方、妻の早苗は頑として離縁するという。早苗の本意は、武士の妻として、自分と子供が夫の足手まといにならないようにと夫を想ってのことだった。妻の本心に気づいた戍一郎は離縁を受け入れた。そして、死を覚悟で上松の不正を暴き、隆之介を逃がすことを決めたのだった。

格の取り計らいで、戍一郎は老公に会った。老公は戍一郎の考えを見通しており、自分の心に素直に従うよう諭した。隆之介を逃し、逃げる戍一郎に上松らが襲いかかったところへ、老公一行が現れ、上松の不正を暴いたのだった。夫婦の絆や武士の友情に触れた一行は、温かな気持ちで岡崎を後にした。

 

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