質問者:里見さんにおうかがいしたいのですが、里見さんなりの黄門像というものを教えていただけますか?

里見さん:今回、黄門様として10作目となるのですが、ワクワクする気持ちと光圀の土台というのはどこにあるのだろうかという迷いとが交錯しています。視聴者の皆様に、安心して見ていただける、頼りになる、魅力ある黄門様に少しでも近づきたいと思っています。基本的には優しくて、強い、「この爺さんにはかなわないぞ」という威厳を出していきたいと思っています。

質問者:今まで出演された中で印象的なシーンなどありましたら教えてください。

里見さん:西村さんがご老公を演じられて私が助さんを演じていたとき、助さんがご老公になるという一篇がありました。当時のプロデューサーが西村さんの次は、里見だということを考えていらっしゃったようです。試されていたんだなぁと思いますが、演じたときはとてもうれしかったですね。また、ゲストでは、森光子さんにご老公の若き恋人役を演じていただいたことがとても印象に残っています。

由美さん:水戸黄門は勧善懲悪のストーリーですが、何度か私が捕まってしまって、磔になったことが印象に残っています。

原田さん:かつて、僕がご老公を殴るというシーンがあったのですが、その時はストーリー上とはいえ複雑な気持ちで撮影に臨みましたね(笑)。

合田さん:格さんが印籠をすられてしまうという話は、自分で提案した話でもあったのですが、この話を演じて、自分の中で格さん像を掴むことができたように思いますし、格さんの重要性を見ているみなさんにもわかっていただけたような気がします。

内藤さん:37部の12話ではじめて私が登場するところで、僕が天井からスッと顔をのぞかせると、ご老公が上を見て笑うといったシーンがあったのですが、1度に撮影できないため、別々に撮影しました。ご老公はきっと笑うであろうなと思って撮影に臨んだのですが、実際にオンエアを見て、やはり里見さんは笑顔でした。その表情のように弥七を迎えていただいたのだなと感慨深く思いました。

三平さん:今回、高橋元太郎さんとお会いしたときは、感動しました。いつも食べているお団子について「おいしいんですか?」と聞きましたら、「微妙」と答えられていました(笑)。それを聞いていたスタッフが味付けを改良してくださったようで、今回僕が食べているお団子はおいしかったので、そんな表情が画面にも出ているかと思います。

鈴木さん:ありがとうございました。以上をもちまして、製作発表を終了させていただきます。皆さま、これからはじまる第40部にどうぞご期待ください。

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