放送日:11月10日 (月)

水戸老公(里見浩太朗)一行は赤穂に着いた。赤穂では最近物価が急騰し、人々の生活が苦しくなっていた。一行は廻船問屋・播磨屋平左衛門(山本亘)の娘・おゆき(山川恵里佳)がごろつきに絡まれ難儀しているところを助けた縁で、播磨屋に泊まることになった。

赤穂の物価の高騰を不審に思った老公は平左衛門に景気をたずねたところ、最近は商いもはかばかしくないと表情を曇らせる。また、おゆきも幼なじみで若い船頭頭の吉蔵(永澤俊矢)の仕事が減ったことに心配を募らせていた。

難波屋の愚か息子・繁太郎(なすび)はおゆきに惚れ、自分の嫁にしようと父に懇願し、強引に縁談の話を進めた。しかし、おゆきは密かに吉蔵に想いを寄せており、その縁談を断った。だが簡単にあきらめる繁太郎ではなかった。

城代家老の大石内蔵助(天宮良)は昼行灯と陰口をたたかれており、大石の目を盗んでは次席家老の北村外記(名高達男)と藩札の発行を司る札座奉行の荒木弦之丞(坂田雅彦)が、塩問屋・難波屋次郎兵衛(菅野菜保之)と手を結び悪事を働いていた。北村は贋札を作って藩の財政を混乱させ、自分が大石に取って代わろうと企んでいたのだった。

そして難波屋は偽札作りの罪を平左衛門に被せ、平左衛門と吉蔵は投獄されてしまった。嘆き悲しむおゆきに、ご老公は城代の大石が必ずや真実を明らかにしてくれるだろうと励ました。実は老公は大石が切れ者だと見抜いており、大石に北村たちの悪事の真相を語ったのだった。一行は大石とともに事の真相を暴き、老公は大石の正義感に関心したのだった。

 

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