放送日:12月8日 (月)

水戸老公(里見浩太朗)一行は佐賀藩の伊万里に着いたが、町に活気がない。一行は町で出会った焼き物問屋の主人・嘉兵衛(石橋正次)とその娘・お園(内田もも香)から、近頃絵付け職人を襲って仕事を妨害している化け猫が出るという話を聞く。

同じ頃佐賀藩では、世継ぎ争いが起こっていた。藩主の弟を推す筆頭家老・宇佐美治兵衛(唐沢民賢)と、藩主の側室の初音(持田真樹)の子を推すもう一人の家老・大垣豊後(石橋保)が激しく対立していたのである。そのさなか、宇佐美が急死してしまう。巷では大垣に毒殺されたと噂になっていた。大垣は初音の子の後見人となって、藩政を我がものにしようという邪心を秘めていたのである。そのために、老中・柳沢吉保(石橋蓮司)に伊万里の器を送り、世継ぎの許しを得ようと画策していたのだった。

お娟(由美かおる)と弥七(内藤剛志)は、化け猫はやがて大垣を襲うに違いないと目をつけ屋敷を見張っていた。すると狙い通り化け猫は現れ、二人はその正体を突き止めた。化け猫は、宇佐美が可愛がっていた絵付け職人の佐吉(若林久弥)であった。実は、佐吉はかつて藩主の側室である初音と夫婦の約束をしていた仲だった。

一方、化け猫騒動が気になった初音は、真相を知るために伊万里へと出向いた。そこで佐吉と再会し、化け猫の正体を知った。すべてを知った初音は、一行に世継ぎ争いの真相を話し、わが子は藩主との子でなく佐吉との子であることを告白したのだった。

時を同じくして、佐賀を訪れていた早月(磯山さやか)の祖父・山野辺兵庫(長門裕之)も、老公の指示で事件の真相解明に協力し、一行は大垣の悪事を暴いたのであった。そして、化け猫の恨みも晴れ、佐吉と初音は親子3人で新しい暮らしを始めたのだった。

 

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