2019年5月19日より 毎週日曜 よる6時 BS-TBS

景清廟に立ち寄った老公一行は、参拝に来ていた旅籠の女主人・おそねと出会う。その日はおそねの宿に世話になることにした一行だったが、合流した弥七から殺しの現場に遭遇したという報告を受ける。殺された男は、佐土原の庄屋・大滝屋喜右衛門に仕える番頭の仁兵衛。それを聞いて驚くおそね。実はおそねは大滝屋喜右衛門の娘。目を患った喜右衛門にもう一度会うようおそねを説得するため、仁兵衛はやって来たのだった。しかし二十年前、無理やり妾に出されそうになって家を飛び出したおそねは、今でも蟠りがあると言う。複雑な心境を慮った吉姫は、おそねが堂々と父親に会えるよう芝居を打つことを提案。そうして、おそねと一行は佐土原へ。 ところが道中、仁兵衛を殺したごろつきたちに襲われる。その様子を陰からうかがっていたのは『大滝屋』の手代・儀助。詩乃の調べによると、この儀助は『芝田屋』という米問屋が送り込んだ間者であった。『大滝屋』の後釜を狙う『芝田屋』は米の横流しを行っており、おそねを妾にしようとした郡奉行・木崎玄之丞ともつながっているらしい。 それらの悪事のすべてを知る喜右衛門は、帰って来たおそねをあえて冷たくあしらい、一人で木崎の元へ行く。喜右衛門に加勢しようと百姓たちも立ち上がり、奉行屋敷は一触即発の状態になるも…。