無実の罪で所払いとなった英次の帰りを待ち続ける女房おせん。まもなく三年のつとめが終わろうという今、長屋は地上げに遭い、住人は次々と立ち退いてしまった。おせんは、英次の戻る日を信じて、毎日敷布を洗い、布団を干す。その姿をいじらしく思う御老公。だが、戻ってきた英次は、自分をはめた助五郎に復讐の業火を燃やしていた。東海道は品川宿、旅のはじめの幸せ探し。
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無実の罪で所払いとなった英次の帰りを待ち続ける女房おせん。まもなく三年のつとめが終わろうという今、長屋は地上げに遭い、住人は次々と立ち退いてしまった。おせんは、英次の戻る日を信じて、毎日敷布を洗い、布団を干す。その姿をいじらしく思う御老公。だが、戻ってきた英次は、自分をはめた助五郎に復讐の業火を燃やしていた。東海道は品川宿、旅のはじめの幸せ探し。