タイトル
江戸に戻ってきた水戸老公(里見浩太朗)一行は、うっかり八兵衛(高橋元太郎)との再会を喜んでいた。八兵衛は吉原に老公を誘うが、お娟(由美かおる)たちの反対にあい、あきらめることに。しかし八兵衛は、こっそりと老公を誘うのだった。
助三郎(原田龍二)や格之進(合田雅吏)の目を盗んで、こっそりと夜の街に繰り出した老公は、刺客に追われる娘・波津(高松あい)を目にし、追手から逃れる手助けをする。しかし、逃げる途中雨に降られ、ずぶ濡れになった老公は熱を出してしまう。
雨が上がり、波津は道行く友助(新井康弘)、熊三(山崎直樹)、留吉(前田健)に助けを求めた。友助らによって長屋へ運ばれた老公は、大家のお鹿(朝丘雪路)たちのかいがいしい看病を受け無事に回復した。しかし、命を狙われている波津を心配した老公は、祖父と孫娘を装ってもうしばらく長屋に世話になることにするのだった。
その頃、老公が何者かに連れ去られたのではと案じていた八兵衛のところへ、友助が老公からの手紙を届ける。助三郎と格之進は急いで老公の元へと駆けつけた。
一人部屋で休んでいた波津は目を覚ますと、こっそりと裏口から抜け出し、桐山藩の屋敷へ向かった。途中、刺客たちに襲われるが、助三郎と格之進が後を追っていたので、二人に助けられ長屋へと戻った。波津に事情を聞くと、自分は桐山藩主・赤松信濃守(林啓二)の娘であると話し始めた。そして、江戸に出仕している父が体調を崩したので、見舞うために江戸に向かうことになっていたという。その御出府を祝う茶会で、赤松に仕える若侍が波津姫の目の前で斬られてしまう。若侍が波津姫に託したのは、城代家老・森岡外記(北町嘉朗)の不正を糺した血判状であった。波津姫は、不正が明るみになるのを恐れた森岡が自分の命を狙っていると知り、江戸へ行く行列を抜け出して、命からがらここまできたという。波津姫の話を聞いているところへ、南町奉行所の吉沢(伊庭剛)が盗っ人を探していると波津姫の人相書をお鹿たちに見せ、長屋を調べようとした。老公と波津姫は芝居を打ち、どうにかその場を切り抜けるのだった。
森岡はすでに奉行所に手を回していた。実は森岡は、柳沢吉保(石橋蓮司)と手を結んでいたのだった。波津姫をかくまっているのが老公であると知った柳沢は、森岡に老公をも亡き者にするようほのめかすのだった。
ついに森岡の手下たちに長屋を包囲されてしまう。皆で波津姫を逃がす方法を案じていたところ、波津姫は血判状を携えて堂々と父に会いに行くと決断する。波津姫の決断に感心した老公は、波津姫を守ることを約束し、森岡と向かい合った。そして、向かい来る刺客たちから波津姫を守り、森岡の悪事を明らかにし、厳しく糺すのだった。後日、老公は、綱吉へ挨拶をするために江戸城に参上し、改めて美しい波津姫と再会するのだった。
ストーリー
ゲスト
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