放送日:2月2日 (月)

水戸老公(里見浩太朗)一行は神話の舞台、高千穂へ。老公は、ホラを吹く少女・千草(森迫永依)と出会う。千草は、鬼が出るなどと嘘を言って人々を驚かせていたが、村人は誰も千草のホラを信じなくなっていた。

その晩、一行は千草のいる庄屋に世話になることに。庄屋の茂兵衛(樋浦勉)は、かつて千草は父親の佐伯甚左衛門(上杉祥三)と二人で仲良く暮らていたと老公に語る。ところが、甚左衛門は郡代の大黒九右衛門(原田大二郎)が人々を苦しめて私服を肥やしていることに気付き、郡代を糾弾しようと仲間と密談していたところ、千草のもとへ郡代の手下がやってきて、千草に嘘をついて、甚左衛門らの居所を話させたのだった。そのことで甚左衛門らの計画は失敗に終わり、手傷を負って逃げたまま行方がわからなくなったという。茂兵衛は千草がそれ以来ホラを吹くようになったと気の毒そうな表情で話をするのだった。

老公は千草のホラに合わせて自分もホラを吹き、千草とホラ比べをしながら安心させて、千草の本心を探る。老公は、千草が父親の生存を信じて帰りを待っており、さらにけなげにも、千草は甚左衛門の仲間の一人・平岡信之介(宮澤寿)を自分だけで密かにかくまっていることを知った。

一方、裏帳簿を持って逃げた甚左衛門の行方を必死に探している郡代の大黒は、千草をだまして甚左衛門をおびき出そうとするが、千草は用心深く切り抜ける。老公は、甚左衛門を信じ、決してあきらめないようにと、千草を励ますのだった。

その頃、隠れ家を抜け出した平岡は役人たちに捕らえられてしまう。平岡を助けるため千草は一人で大黒の元へと向かう。ご老公一行は千草の援護に加わり、さらに不正の証拠を持った甚左衛門も弥七(内藤剛志)とともに現れた。ご老公は、大黒の罪を厳しく糺し、千草の勇気ある行動をねぎらったのだった。

 

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