放送日:3月9日 (月)

水戸老公(里見浩太朗)一行は日本三景の一つである天の橋立を通り、宮津に着いた。一行は、ぶりの商いを一手に仕切っている網元の宗兵衛(綿引勝彦)と出会う。人々が安価にぶりを食べられるよう心がけている宗兵衛を老公は好ましく思った。豊漁を祝うために宗兵衛が招いた旅の芸人一座も到着し、宮津の町は賑わっている。一座の花形は踊りの太夫・梅若(山口あゆみ)である。けがをした座員に代わって、お娟(由美かおる)が三味線を、早月(磯山さやか)は太鼓を演奏して華やかな手踊りが披露された。

そんな中、廻船問屋の黒磯屋源三(曽我廼家文童)は、宗兵衛から商いを取り上げ、金儲けをしようと企んでいた。黒磯屋は人足頭の鬼政(小林健)を使って宗兵衛に嫌がらせを繰り返す。梅若一座の踊りにも鬼政と手下が乱入して、暴れ放題だった。

そのとき、梅若は乱闘の中にいる鬼政を見つけて驚いた。かつて梅若と鬼政は許婚であったが、十年前に鬼政は梅若を助けるためにやくざを殺してしまった事件をきっかけに離れ離れになっていたのだった。梅若は、鬼政に宗兵衛を妨害しないよう頼むが、鬼政はかつての自分ではないと冷たくあしらい、聞く耳をもたない。

さて、黒磯屋のあまりの非道に耐えかねた宗兵衛は、老公を伴って町奉行の速水藤兵衛(中丸新将)に訴え出る。黒磯屋を叱責すると約束する速水だが、実は速水も黒磯屋の悪事に加担していたのであった。そして速水は、鬼政に宗兵衛を始末するよう命じる。その様子を物陰から見ていた梅若は捕らえられてしまい、速水は、鬼政に梅若を斬るよう命じた。

だが、鬼政は速水に背いて、梅若を助ける。たちまち速水の手下たちが2人に襲いかかってきた。そこへ、老公一行も援護に加わり、悪事は暴かれ、速水は捕らえられた。そして老公は、鬼政にやくざを殺めた罪を償いながら生きていくよう申し伝えたのだった。

 

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