放送日:3月16日 (月)
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水戸老公(里見浩太朗)一行は堺に着いた。堺では神社修繕のための富札が売られて賑わいをみせており、老公も宿の女中・お秀(うつみ宮土理)から強引に札を一枚買わされた。富札は、たった一人になんと一千両が当たる。抽選が行われる境内は、札を握り締めた人々で溢れていた。助さん(原田龍二)、お娟(由美かおる)、新助(松井天斗)と早月(磯山さやか)の隣には旅の男・与之助(北山雅康)の姿もあった。 |
そして運命の抽選が行われる。高らかに読み上げられたのは、なんと老公が買った札だった!神社からの帰り、数人のごろつきが当選札を狙って助や新助たちを襲う。その時ごろつきは、当選は手違いだったと口走る。また、助たちを襲ったのは賭場に出入りしている寅蔵(両國宏)らであることが弥七(内藤剛志)の調べでわかった。老公は、富札と賭場の裏に悪巧みが隠されていると察するのだった。案の定、富札は奉行の荒城源左衛門(柴田侊彦)と神主の今泉(田口計)が仕組んだいかさまであった。札の売り上げと当選金の両方を手に入れようという魂胆だったが、誤って老公に当選札が渡ってしまったのだ。 |
お秀が与之助を伴って老公を訪ねてきた。与之助はかつてお秀が働いていた古着問屋である結城屋の若旦那である。お秀は与之助が博打に溺れて手放した結城屋を再建させるための資金を貸して欲しいと老公に頭を下げる。お秀は与之助を立ち直らせるために必死だが、与之助はその真心に気付いていない。 |
一方、奉行と神主は老公から当選札を取り戻すため、老公を呼び出し、堺に寄進するよう説得した。そこで老公は、当選金である千両をちらつかせ、悪事の証拠をつかむために賭場に案内するよう申し出る。賭場で老公は与之助にも一緒に賭けるよう勧める。博打好きの与之助は喜んで参加するがみるみるうちに負けてしまう。ここぞとばかりに老公は、当選札を賭け、尻尾を出した寅蔵のいかさまを暴くのだった。 |
その間に、奉行の命でお秀は捕らえられてしまう。意気地のない与之助に、助と格がお秀の胸のうちを話した。与之助はお秀を助けに行き、老公一行も後に続く。そして老公によって富くじと賭場に関わる今泉たちの悪事は暴かれた。与之助は心を入れ替え、再び結城屋を立て直すことを誓ったのだった。 |
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